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歯の破折、脱離について①

豊中市の皆様、こんにちは。森山歯科医院です。豊中市服部天神の歯科・歯医 森山歯科医院:院長と副院長の写真
皆さんの中に,転んだり滑ったりして歯をぶつけてしまった経験のある方がいらっしゃるかも知れません。その時,運が悪いと,歯が折れてしまうことがあります。今回は歯の破折や脱離についてご案内いたします。

歯の破折
口を大きく開けたときに見えるのは,歯とその周りの歯ぐき(歯肉)です。しかし,実は歯として見えているのは頭の部分だけで,その下の歯の根の部分は歯肉の下にある,歯槽骨という骨の中に潜っているのです。何回かお話ししたように,歯の根の表面と骨との間には,歯根膜という線維があり,その間には血管や神経が走っています。この歯根膜は歯に加わった力を脳に伝えたり,その衝撃をクッションのように和らげる働きがあります。

しかし歯を強くぶつけたりした場合,このクッションがうまく働かなくなって,歯やその周りの骨に大きな力が加わることになります。歯はかなり固い材質でできていますが,ちょうど食器や花瓶などが割れるように,一部が欠けたり,または根の途中で折れてしまうことがあります。この状態が,歯の破折です。この場合,歯がしみるようになったり,痛みが出たり,歯がぐらぐらするようになります。

歯の頭の部分が一部欠けた場合には,必要に応じて歯の中の神経の治療をしたり)その部分をプラスチックに似た材料や,金属で補う方法があります。しかし歯の根が納まっている骨の中で,横や縦方向に折れてしまった場合は,残念ですが,折れた歯の頭の部分や根を完全に抜かなければならなくなります。

次回は、「歯の脱離」についてご案内いたします。

                   
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