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歯の異常と疾患(③歯の形成・発育異常)

豊中市の皆様、こんにちは。豊中市服部天神の歯科・歯医 森山歯科医院:院長と副院長の写真
豊中市服部本町、服部天神駅近くのにある森山歯科医院です。
森山歯科医院のホームページでは、歯科に関する疾患や健康情報を定期的に発信しております。

前回に引き続き、「歯や歯周組織等の口腔内の疾患」について、様々な情報を発信してまいります。

前回は「歯の異常と疾患(②その他の硬組織疾患)」でしたが今回は同じ「歯の異常と疾患」である、③歯の形成・発育異常です。

歯の異常と疾患
③歯の形成・発育異常
1,萌出異常
出生時や生後1ヶ月以内に萌出する歯を先天歯とよばれます。特に下顎切歯に多いので舌下部の潰瘍が生じることがあります。潰瘍や授乳時に母親の乳房に傷をつけるような場合は抜歯をすることもあります。
正常な位置に萌出しない歯には、上顎犬歯の唇側転移(八重歯)、下顎小臼歯の舌側転移、下顎智歯の埋伏などがあり、矯正治療や抜歯を行います。

2,歯の形成異常
矮小歯・巨大歯・円錐歯など形状が正常でないもの、歯冠部のエナメル質が正常に形成されないエナメル質形成不全症などがあります。
また歯の形成される時期に疾患を罹患したり、栄養状態が不良であるような場合も、歯の形成異常が生じることがありますが、各種の修復処置を行う事によって改善することが可能です。

歯の形成異常で、原因が明確なものは下記のとおりです。

・「ターナーの歯」 >乳歯の根尖部の病巣が永久歯の形成に影響したもの
・「ハッチンソン歯」
>先天梅毒の影響により、切歯の辺縁の形成に障害をもたらす
・「班状歯」
>過量のフッ素摂取が原因で、エナメル質が白濁した外観を呈する

があげられます。いずれもレジン修復・ベニヤ修復・クラウンによる修復などで対応します。

3,歯数の異常 正常の歯数より多いものは過剰歯とよび、矮小歯となることが多くみられます。歯数の先天的な欠如もみられ、ときには全部の歯が欠如することがあり無歯症とよばれる。遺伝的な因子のほかに全身的発育障害、栄養障害、先天梅毒などの全身的な因子、炎症や外傷などの局所的な因子によっても生じます。いずれも状況を確認しながら補綴処置により対処します。

3回にわたって、「歯の異常と疾患」についてご案内してきました。
次回より、罹患されている方も多い歯周病を含む「歯周組織の疾患」についてご案内いたします。

                   
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